AE(Account Executive)とは何か
AE(Account Executive)は、SaaS企業において新規顧客を開拓し、商談をクロージングして契約を獲得する職種です。日本語では「フィールドセールス」「営業担当」に相当しますが、SaaS業界では特有のスキルと指標が求められます。
ISが作った商談(アポイント)を受け取り、デモ・提案・契約交渉・クロージングまでの一連のプロセスを担当するのがAEの主な役割です。大型案件では複数のステークホルダーと長期間(3〜12ヶ月)にわたって商談を進めます。
OTE(年収)の仕組みを理解する
外資系SaaSのAE職では「OTE(On Target Earnings)」という概念で年収が示されます。初めて聞く方に向けてわかりやすく説明します。
- OTE:目標(クォータ)を100%達成した場合の年収=基本給+インセンティブの合計
- 基本給(Base):目標未達でも受け取れる固定部分。OTEの50〜60%が一般的
- インセンティブ(Variable):達成率に応じて変動する部分
- アクセラレーター:目標100%超過後はインセンティブ率が上がる仕組み。120%達成で年収が大きく跳ね上がる
AE年収の目安(OTEベース)
| 企業・経験 | OTE目安 |
| 国内SaaS AE(経験1〜3年) | 600〜900万円 |
| 外資系SaaS AE(Mid-market) | 900〜1,400万円 |
| 外資系SaaS AE(Enterprise) | 1,200〜2,000万円 |
| 外資系SaaS Senior AE | 1,400〜2,500万円 |
AEに必要なスキル・経験
- 法人営業経験3年以上(SaaS・無形商材経験があれば優遇)
- 数字での実績表現:「担当売上○億円・達成率○%・商談数○件/月」を言える
- 複雑な商談のコントロール力:複数の意思決定者を動かしてクロージングまで持っていく経験
- SFAを使った案件管理経験:Salesforce等での商談管理・フォーキャスト精度
- 英語力(外資の場合):TOEIC 700〜800点程度・英語レポーティングができる
AE選考の流れ:書類からロールプレイまで
- 書類選考:定量実績が見られる。「担当売上・達成率・担当顧客数・商談数」を具体的に書く
- HR面談:転職動機・基本的な実績確認。カルチャーフィット確認
- Hiring Manager面談:実際の商談事例を深掘り。STAR法で答える準備が必須
- ロールプレイ面接:外資SaaSでは「実際に商品を売る場面」を面接官の前で演じる選考がある。最も差がつくポイント
- 最終面談(Director/VP):なぜこの会社か、入社後90日で何をするか
ロールプレイ面接の突破法
外資系SaaS AE選考の最大の山場がロールプレイです。「私が見込み顧客の担当者を演じます。あなたが営業として弊社製品をご提案ください」という形式です。
- 最初に「現状の課題や目標を確認させてください」とヒアリングから始める
- 製品の機能ではなく「顧客の課題解決」を中心に話す
- 「どのような条件であれば次のステップに進めますか?」と次のアクションを作る
- 事前に対象製品のデモ動画・事例を徹底的に読み込む
田村の支援実績例
日系大手SaaS営業(5年)から外資系SaaS AE職への転職を支援。年収780万円→OTE1,100万円。ロールプレイ面接は3週間の個別練習で突破。「Why Salesforceの軸」づくりに最も時間をかけた事例です。
この記事を担当:田村 涼介
SaaS AE転職に特化した支援を提供。ロールプレイ面接の個別練習サポートで外資系AE内定実績多数。リクルート出身・エージェント歴8年。